作品完成まで○光年
グルーデコアワード2018の最終審査の日から、5日が経ちました。
沢山のおめでとう、本当にありがとうございます。
今回のアワードは、3回挑戦した中で、一番苦しかったです。
その理由は後日、述べるとして、まず今回の作品について、制作秘話。
あの球体は、浮いて回ってるんですよ!←ここ重要
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【一次審査】
作品の構想は、昨年度グランプリを受賞した後から、ありました。
もし、テーマが自由に決められるなら「宇宙」だなと。
1月末に、今年のテーマは自由だと発表があったので、
宇宙をテーマとし、どんな作品を作ろうかと
考える日々が始まります。
ジュエルボール®︎を浮かせたい・・・
光る恒星を表現したい・・・
ブラックホール、時空の歪み、アインシュタイン、パラレルワールド
相対性理論の本も読みました。難しくてわからなかったけど。
突き詰めると、時間とは何か?宇宙とは?量子って?
毎日睡眠時間4時間くらいで、使える時間を全部使って落とし込んだ。
詳しい専門家に、話も聞きました。
それからイメージをとことん膨らます。
そして作品のアウトラインに到達、作りたいものの企画書を作成。
それが一次審査。
結局、「宇宙」から膨らませた作品イメージの終着駅は、「ブラックホール」だった
3月30日
6名が一次審査を通過しました。
プロトタイプの制作に入ります。
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【二次審査】
6月29日
東京、スワロフスキー・ジャパン本社にて開催。
特別審査員コシノジュンコ先生、スワロフスキー・ジャパンから審査担当の方々、
wGlue Japan株式会社の山岡代表、初代グランプリの池田先生の前で、
プロトタイプ(試作品)を披露。
アドバイスをいただきます。
この時点で、試作品ではあるけれど、宇宙というテーマがあまりにも
大きかったからか、納得いかず、モヤモヤしたまま披露したのです。
作ったものの、どこがブラックホール?
どこが宇宙??
と思っていた。
コシノ先生からのアドバイスは、私の思った通りでした。
一言一句、聞き逃さなかった。
これは二次審査。
まだ最終審査がある。頑張ろう
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【最終審査に向けて】
最終審査までの4か月間。
とても長かった。
作品は、ジュエルボール®︎も含めて、作り変えました。
作り変えたけど、ジュエルボール®︎は、最初に作ったものを選択することとした。
球体を浮かせる高さが思うように出なかったけど、それをカバーする
奥行きを出すために、ミラーを使用する。
浮かせる技術は、まず、考えてみてください
わからなければ、聞いてくださいね。え?
そしてブラックホールを演出する、ペインティング。
塗料や水分量含め、何度やり直したかわかりません。
納得いくものができるまで、とにかく時間がかかった。
結局作品自体が完成したのは、最終審査1か月前の、9月初旬。
完成して感じたこと
「これだけ?」
簡素である。
一次審査の時より、作品の大きさは大きくなったけれど、
スワロフスキー・クリスタルの使用量は、二次審査の半分以下。
だけど、なぜかこれでいこうと思ったんです。
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この作品、写真だけでは何が何だか、わからない
だからMV(ミュージック・ビデオ)を作って、最終審査が終わったら
色んなコンテンツで配信しようと思ってました
MV制作に入ったのが、1か月前だから、結構・・・無謀です。
【音楽制作】
音楽にかける情熱を話すと、止まらなくなる。
ここでは、さわりだけ。
宇宙をイメージした時、音楽があれば、とても奥行きが出ると思いました。
絶対音感があるので、昔から全ての音が音名で聴こえるんですよ、ミとかファとか。
音にはとても親しみがあり、いつかはアーティストになりたいなと思っていた。
ピアノ、声楽、楽典は習っていたので、下地がないわけではない。
初めてのDTMは、とても楽しく、パソコンで音楽ができることに興奮して眠れなくなり、
新しいソフトも購入し、何千もある音選びに没頭するうちに、睡眠3時間の日も。
やはり音楽が好きなんだ
だいたい家族が寝静まっている時間を使って作るので、
2週間ほどで1分の曲を作ることが出来た。
音色から旋律、MIDI打ち込み、ミキサーまでこなせるのだから、
「ワクワク」ではなく、「ワクワクワク!!!」なのです。
まずは曲が出来てから、映像に取りかかりました。
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【映像】
映像に使う動画はスマホで撮影し、写真はいつものミラーレスで。
それらの素材を調理するんです。
動画編集なんてのも、したことなかったのですが、やると結構面白い。
0.0○秒を調整して、曲に合わせていきました。
1分強のMVが出来た!と両手を上げて喜んだのも束の間、
こちらも要らない音を一つだけ・・・入れてしまってたんですよ・・・
泣きました笑
なんで気付かなかったのだろう・・・
夜中3時に泣きながら、音楽からやり直している私
本当に・・・大丈夫か???
さて、作品もMVもできました
審査は、作品だけで評価していただきましたよ。
MVは、私の見えている景色を、皆さんと共有したくて作りました。
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限られた時間の中で、何かに挑戦すること
それは、もしかしたら結果に繋がらない時があるかもしれない
登山と一緒である
登るには綿密な計画が要り、ハッキリ言って、登らない方が楽である
途中で諦めること、止む終えず、リタイアすることもある
それでも登山家は、またチャレンジするのである
なぜなら、頂上でしか見ることが出来ない景色、
頂上でしか味わえない感動があることを
彼らは知っているから
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最終審査の模様は、後日に続く・・・
Yumi