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頑張れた理由

前回の続きになります。

グルーデコアワード最終審査、授賞式の様子をお話しますね!

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10月26日(金)

場所は東京 南青山にある JUNKO KOSHINO株式会社にて行われました。

今まで何度も伺っているのに、毎回緊張するんですよね。

コシノジュンコ先生にお会いするのは、その日で7回目?くらいかもしれません。
毎回ブティックの中は、ディスプレイも洋服も新鮮で、クリーンかつ斬新なイメージです。
まず、空気が違う。

その日は、審査の15分くらい前に集合だったのですが、
30分くらい前に一番に着いた私は、
審査会場となった場所に上がり、作品をセッティングし始めました。

テーブルが置かれていて、各自好きな場所にセッティング。

私の作品は、暗いところでより綺麗に輝く計算で作ってあるので、
できれば暗い部屋か、電気を消していただくのがベターでした。
考えた結果、電気を消した時に、暗くなる場所を選んでセッティングし始めたのです。

尚、LEDスポットライトは持参していたので、そちらは点灯する予定でした。

で・・・

セッティングしていると、他の5名の方々も到着され、初めてお互いの
作品を見る事となったのです。

その日、初めて6名が揃い、顔を合わせ、作品を見る。

これは、とても強い緊張を強いられます。
他の方々は、とても自信があるように見え、私には眩しかったです。
目もほとんど合わせてない。見れなかったんです。

グルーデコ協会の理事が、「冨田先生のあんな様子、初めて見ました」と、後日。

その通りで、セッティングの瞬間から終わるまで、不可解な行動ばかりとっていました。

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その①、

目を合わせない

その②、

話さない

その③、

自分の作品に、ビニール袋をかけ始めた

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なんと、他の作品の気迫に負け、自信を喪失した私は、
自分の作品にビニール袋をかけ始めたんです。

きっと皆さんには「何してるんだろ?」と思われていたに違いありません。

その時の心境。

「見ないで。コシノ先生が来られたら取るから」

自分の作品は、誰にも評価されない・・・

昨年度の作品でも、同じ事を思いました。
2年連続、同じ心境になるとは。
結構泣きそうでした。
「見ないで」って。

そして、コシノ先生が来られるから、6名は離れた控え室にて待つよう指示され、
移動しました。

まずビニールを取り、LEDライトをつけて、
球体を浮遊させ、控え室に向かいました。

泣きたい。

この時点で、私の「自信のなさ」は、
他の方にも伝わっていたはずです。
名刺交換などしながら、30分ほどお話しながら過ごしました。

※結局、会場のライトを暗くすることはありませんでした。
コシノ先生が、このままでいいから、とおっしゃったそうです。

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そして審査発表です。

6名のうち、グランプリが1名、準グランプリが2名、選出されるのですが、
今年は急遽3名に、特別賞がいただける事になりました。

そして特別賞から呼ばれるのですが・・・
私はずっと目をつむって、瞑想していました。

この1月から、この日のために頑張ってきた。
これで終わるんだなって。
どんな結果でも受け入れよう。
やりきったから、後悔はない。

そして、5名の名前が呼ばれ、まだ自分だけ名前が呼ばれていません。
通常、自分がグランプリだと気付き、興奮するのでしょうが、

私、ここまでいったんです。

「誰かがダブル受賞したんだ。私、入賞しなかった。」

いつもは超プラス思考なのに、人って、本気で挑んだ先、極限には、
超ネガティブ思考が待っているんですね。
これは私だけでしょうか?これを調べたデータ、欲しいです笑。

そして、グランプリ、冨田由美が呼ばれました。

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なんでも、「一生懸命」と「本気」があると思います。

昨年度グランプリを受賞したときから、昨年を超える努力をすれば、
良い結果に繋がると思って、頑張ってきました。
昨年度に比べると、100倍努力したと思います。
断言できますが、「本気」で挑みました。

なぜなら、自分が成長できると思ったから。

そして、授賞式が終わったあと、用意したミュージック・ビデオをコシノ先生他、
皆さまにご覧いただきました。

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今、家族で一番頑張っているのは、大学受験間近の長女です。

半年前に、少しだけ入院していたのですが、
当時の彼女は毎日泣いていて、とてもとても辛かったと思います。
それを見ている私も、本当に辛かった。

その彼女は、心身ともに成長しました。
とても努力したんです。その努力を、母である私は、ずっと見ている。

だから、私もできれば、良い後ろ姿を見せたかった。

私が今年頑張れた、一番の理由です。

来年も頑張ります。

Yumi

 

 

 

2 Nov , Fri , 2018