心を通わせるということ
すっかり寒くなりましたね。
昨日はゴルフだったのですが、紅葉が綺麗でした。
遅めのスタートだったので、上がる頃には息が白くて、
気温もグッと下がってました。
冬の訪れが近いですね。
今日は我が家の愛犬の話をしても良いでしょうか。
ミニチュアダックスのMax(女の子)、クリスマスで14歳になります。
娘たちが幼稚園児の頃、子犬が生まれたからもらってもらえませんか?という話をいただき、
連れて帰ってきたのがMaxです。
人間でいうと、もうこの子は、おばあさん?・・・かな。
小さい頃から「てんかん」持ちで、若い頃はよく発作(全身の痙攣)を起こしていました。
発作が始まる直前には、必ず私に寄ってきて
「始まる〜、助けて〜」
と言うんです(多分ね)。
発作の途中は、身体が硬直して固まり、震えが続きます。その間、排泄もあります。
痙攣が終わると嘔吐。
目が飛び出すかのような表情で、不安を訴えてきます。
その間はさすってあげることしかできません。
それが1分〜5分近く続きます。それも定期的に。
抗てんかん薬は、毎日朝晩、ご飯に混ぜてあげないと、発作が出やすく、もう10年以上ずっと
続けています。
歳を重ねて、少し発作の回数も減りました。
それは本当に良かったと思っています。
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最近のMaxは、目に関してはぼんやりとしか見えず、耳もほとんど聞こえなくなりました。
壁や階段も、感知することが難しいようで、家の階段も降りなくなりました。
壁に関しては、ぶつかる直前に、避けています。
私が「Max〜」と呼んでも、聞こえないので、来なくなりました。
「ご飯だよ〜」と言っても聞こえないので、抱きかかえてご飯のお皿に連れていかなければなりません。
「お手」「伏せ」も、聞こえないからできなくなりました。
目も、私と合わせられなくなりました。
彼女は今、私の体温やエネルギー、吐息、匂いを感じるようなので、それらを元に、反応しているんです。
嗅覚は、鈍くなったけれど、残ってるし、彼女の支えであるのは、触覚。
聞こえなくなったり見え辛くなった分、撫でてあげる。
そうすると、ものすごく安心して、喜んでいるのがわかります。
寝る時も、抱いて寝る。
犬は私が小さい頃から、何匹も共に過ごしてきたけれど、色んな病気の子がいました。
その都度、最期は悔やまれた。
まだMaxも元気だけど、Face to Faceでコンタクトできる幸せを、もっと感じているべきだったと、今、すでに後悔である。
彼女が私の面影と記憶を辿り、私がいないにも関わらず、キッチンで尻尾を振り、クンクンおねだりするのを見ているだけで、泣ける。
庭に出しても、全てが怖いのか、昔のように走り回ることさえない。
ただ、彼女は自分を不幸と思うことはなく、なんだか昔と違うような気がする・・・くらいにしか、思っていない。
それは、誰とも比較することがないからだ。
彼女はきっと幸せだし、何も変わっていない。
自然に歳を重ねているだけだ。
私が彼女に教えられるのは、
「勝手に不幸という尺度で決めつけない」
「一瞬一瞬が、実は奇跡の連続で、目を合わせられたり、話せたりするんだよ」
自分の至らなさが、この子によって浮き彫りで、何度となく泣かされる。
彼女と過ごす時間はまだあるのだから、今から愛情を、今までの何倍も注いで過ごしていくつもりです。
色んな後悔と葛藤がありますが、
見えなくても聞こえなくても、「心」って通わせることができるんだな〜って、
毎日Maxと過ごしながら、思っています。
Yumi