11・11への想い③
2017年のグルーデコアワードのテーマは「愛」。グランプリを受賞してから、私は「愛の伝道師」となった。自分の使命を知るタイミングは、人それぞれである。私はどうやら「愛」を表現することを任されたようだ。「もしかしたら…」という予想は、現実となった。
2018年、グルーデコアワードは3回目を迎えた。2018年からテーマは自由となり、「作る。進化する。」というフレーズのもと、一次審査が企画書のみで行われた。一次審査を通過するのは6名。通過した6名が作品のプロトタイプ(試作品)を東京のスワロフスキー・ジャパン(株)ショールームに持ち込み、コシノジュンコ先生、スワロフスキー・ジャパン(株)クリスタル部門アドバイザーの方々、JGA代表山岡理事、初年度最優秀賞者の前で二次審査としてアドバイスをいただく。そしてそのアドバイスをもとに、進化させた作品を、最終審査に持ち込む。この年から最終審査と結果発表が、コシノジュンコブティックで行われる事となった。
まず、この年のテーマは自分の中で決めていた。前年度のハートが完成する前から、ブラックホールが頭をよぎっていた。なので、テーマは「Brilliance ∮Scienceー煌めき舞う時空ー」とした。かねてから興味のあるものしか作りたくなかったので、一作品として愛着のないものはない。企画書には、入魂した。そして、一次審査を通過し、二次審査に進む事となる。この模様は、過去のブログを辿っていただくと、その時の心境と展開が書いてあるので、割愛しますね。3回目のグルーデコアワードへの挑戦であったが、3年連続入賞、2年連続グランプリを受賞するとは…想像を超えるということは、こういうことだ。コシノジュンコ先生からは「グルーデコの女王ね」という言葉を頂戴した。生涯忘れない言葉だ。
ここからは、フィクションであり、ノンフィクションである。
夜空を見上げると、そこには地球のような色をした惑星が見える。私は「138光年 宇宙の旅」という名前の、大好きな本をなぜか胸に抱いている。いつもは月を見上げているのに、なぜか地球の色をしている??まさか、地球?!その大きさからすると、どうやら私は月面にいるようだ。と思った途端、瞬時に息ができなくなったが、気のせいだった。息はできている。これではまるでドラえもんの世界ではないか。実はこの光景は見慣れている。なぜならしょっちゅう夢に出てくる光景だからだ。たまに無重力を体験することもあり、月面でも比較的楽しくやっている。これは夢か現実かわからない。今は、本を抱いているから・・・現実?いや、夢?まぁどっちでも良いけど、とにかく今は月にいるようだ。十数年前に月の土地を買ったけど、これがとても広大なもので、テント暮らしくらいで済む私にとっては、有効活用の仕方に困っている。ぜひ、近いうちに遊びにきてください。何もないから、自分のものは、自分で持ってきてね。あ、交通費も自腹でお願いします。
月にいると、毎回思う。地球はとても美しい。雲がなんともノスタルジックで、他の星にない神秘を感じる。興味が湧くのだ。
あ、だから地球にやって来たんだ。
私は小学生の時、近所の男の子の家の屋上に上がらせてもらい、星座盤をくるくる回しながら夜空を眺めていた。その都度、「帰りたい」という声が心の中から聞こえるのだから、自分は地球外から来た者だという自覚はあった。たまに「宇宙人ですか?」と聞かれることがあるが、「そうですけど。何か?」と答えることにしている。地球人として暮らしているが、出身は地球外。で、現在地球人やってまーす。地球も含めて宇宙なのだから、私は全員宇宙人だと思うけれど、なんか地球だけを特別扱いして、宇宙人の仕業か!とか、UFO発見!と区別するのは、どうかと思う。
そんな私のここ一番の興味は、ブラックホールだ。ブラックホールは存在するのか?と議論されてきたが、私が見ているブラックホールは、こんな感じだ。表現したのが、2018年の作品となる。煌めく星が、ブラックホールに吸い込まれる瞬間を、浮いたボールで表現した。ボールにはスワロフスキー・クリスタルが装飾されている。このボールは、電気さえあれば、ずっと回り続けている。自分で自分の才能を褒める。見ていて飽きないし、美しい。
この作品がグランプリを受賞した翌年4月、「史上初、ブラックホールの撮影に成功」というニュースが世界を駆け巡った。
ブラックホールに吸い込まれたものは…光となる…
審査は作品だけで行われたが、その作品を見ていただく機会がなかなかない。皆さんに作品をどうやったらうまく伝えられるだろう?と自分なりに考えて、ミュージックビデオ(MV)を制作した。音楽も、映像も、自分で作っている。ワンオペとはこのことだ。そちらの専門家ではないので、シンプルな仕上がりだけど、伝えたいことは盛り込んだ。昨年はFB先行で、YouTubeにアップするのが遅すぎた。今年はもっと早くしなきゃね。宇宙って愛なんだ。
Yumi